09/28 (金) 民映研×塩屋 vol.9 ドキュメンタリー映画上映会『武州藍』『マイワイの社会』

「私たちが生を受けた日本列島に生きる 庶民の生活と生活文化を記録する」
姫田忠義|民族文化映像研究所|ドキュメンタリー映画上映会

【 上映作品 】

『武州藍』民映研作品no.59
(1986年|43分|撮影地:埼玉県羽生市/熊谷市)

『マイワイの社会』民映研作品no.62
(1988年|42分 |撮影地:千葉県長生郡一宮町/銚子市/山武郡九十九里町/匝瑳郡野栄町/旭市/勝浦市)

「民映研x塩屋vol.9」は藍染の伝統的技術と習俗、そして藍染を使った漁村特有の反物と、それにまつわる風習の2本立てでお送りします。

日時:2018年9月28日 (金) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
   神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:一般 1,500円 大学生・シニア 1,000円 小学生・中学生・高校生 500円【軽食付き】
主催:NPO法人ヒューマン・ビジョンの会 / 塩屋音楽会

予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸
TEL : 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com

* ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい。
* こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
* 火曜日水曜日が休館日のため、メールの返信は木曜日から順になります。


『武州藍』民映研作品no.59
(1986年|43分|撮影地:埼玉県羽生市/熊谷市)

武蔵国で藍作りが始まったのは江戸時代という。大消費地、江戸とのかかわりから生まれた産地である。これはその栽培地から染めまでの伝統的技術と習俗の記録である。藍は生きものだという。機嫌の良し悪しがある。その藍の様子を丹念にみながら染める技術には、職人の技と祈りが込められている。

『マイワイの社会』民映研作品no.62
(1988年|42分 |撮影地:千葉県長生郡一宮町/銚子市/山武郡九十九里町/匝瑳郡野栄町/旭市/勝浦市)

房総半島の漁村では、昭和初期まで盛んにマイワイが行われていた。マイワイとは、大漁のお祝い網主が船の乗り子に配った反物のことだが、それをやりとりすることもマイワイと呼ばれていた。マイワイには網主ごとに決まっている縁起の良い柄が染め抜かれており、乗り子たちはそれを着物に仕立てて、大漁祝いの祝宴や一党そろっての宮参りに着た。マイワイを作るのは紺屋。網主ごとの華やかな絵柄は、型染めで染める。紺屋職人の腕の見せ所である。地は藍で染める。また、漁村社会には、漁村社会独自の重層した社会関係があり、マイワイの盛行はその反映でもあった。

姫田忠義(ひめだ ただよし) 記録映像作家・映像民俗学者

1928年(昭和3年)兵庫県神戸市生まれ。旧制・神戸高商卒。
1954年、民俗学者の故・宮本常一氏と出会い、その影響を受けて日本全国を歩き始める。
1950年代後半より、映像を手段とする記録作業を開始。
1976年、民族文化映像研究所を設立し、昨年2012年まで所長を務める。
2011年、開校と同時に日本映画大学・特任教授に就任。「民俗学」を担当する。
2013年7月29日午後9時55分 横浜市の病院にて「慢性閉塞性肺疾患」のため死去。84歳。7月31日家族のみにて火葬葬を執り行う。

庶民の生活と生活文化を、映像による手段を使い記録作業を50年以上にわたり続ける。
≪「基層文化」=大自然に依拠しつつ暮らす、人間の精神文化≫をテーマに、
120本を超える映画作品を発表。代表作に「アイヌの結婚式」「イヨマンテ」、「越後奥三面 ~山に生かされた日々」(1986年シカゴ国際映画祭ドキュメンタリー部門銀賞)。

1989年 フランス政府より芸術文化勲章オフィシエ叙勲


使用されている画像すべて©民族文化映像研究所

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