02/01 (金) 坂田明+中島吏英



<坂田明 中島吏英のパフォーマンスについて>

まあ、中島吏英の作品は基本的に彫刻作品であるという事だ。彫刻というと日本では古くからお地蔵さんを含めた仏像などが多いし、木造建築の欄間にみられるような彫り物をいうところが一般的な認識である。しかしながらどっこい、芸術という表現が起こる前、つまり文明発生以前の社会の中でも優れた表現行為はあった。洞窟画やら地上絵やら岩に描かれた絵やら、この国でいうなら縄文時代のものは非常に優れた遺跡遺物がある。その時代には職業が分化していなかったから、だれそれの作品とは言わなかっただけだ。縄文のビーナスなどは狩猟採集の生活の中でしか生まれえない。自然とともにくらし、衣食住のすべてを自然から受け取るわけであるから、当然、自然に対し畏怖の念をもって生活してきた人々の祈りを伴ったもの(作品)である。

西洋文化が濁流のように列島に流入したきた明治になってからは、人物の銅像や人間の裸体像など、人間中心主義の影響の強い作品が生まれてきた。概ね私が学校で習った彫刻というものは(適当で申し訳ないが)それに加えて、飛鳥美術とか、運慶快慶、左甚五郎、ミケランジェロだロダンだ高村光太郎といった名前が出るぐらい。ま、そんなものであろう。しかし、ここにきて美術の世界ではインスタレーションや映像によるアートが出現し、今なお革命が起こっていると言っても過言ではない。その筆頭の一人が中島吏英である。私は決して美術をよく知っているわけではないが、圧倒的なものには反応する人間である。

彼女の彫刻は、場所によって多少は違うが、基本は並べるというか、店を広げるというか、その場においての組み立て式である。そして、本人も含めてものが動くし、音が出る。「作品が音になる!!!」「これはいったい何だ!?」といわれるものが出てきても、すべからく人間の表現行為である。そこを楽しめる心の広さはとりもなおさず、心の豊かさのことである。「音の出る彫刻があってもいいじゃないか!」「動く彫刻があってもいいじゃないか!」という岡本太郎流だ。

私はといえば、一緒に演奏したいと思う作家、アーティスト、ミュージシャンとなら誰とでもできる。もちろん相手側が受け入れてくれればではあるが、という、まこと節操のなさである。そこで何が起こるのかといえば、良く分からない不思議な世界である。それを楽しむことによって私たちは表現の新たな地平を感じ取り次の世界への扉を開くことになる。ご来場の皆様に芸術だのアートだの、と考えることなしに、ただただ、起きているすべてのことを「列車の窓から見える風景」と同じく楽しんでいただければと思います。

日時:2019年2月1日 (金) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
   神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:予約 3,000円 当日 3,500円
主催:Akira Sakata & Rie Nakajima
共催:塩屋音楽会

予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸

TEL : 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com

* ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい。
* こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
* 火曜日水曜日が休館日のため、メールの返信は木曜日から順になります。







坂田 明
ミュージシャン/東京薬科大学生命科学部客員教授、広島大学大学院生物圏科学研究科客員教授
1945年、広島県呉市出身、広島大学水産学科卒業。72年~79年山下洋輔トリオに参加、80年より「Wha ha ha」「SAKATA TRIO」結成してヨ-ロッパツア-を皮切りに独立。以後様々なグループの形成解体を繰り返しながら世界中をあちこちぐるぐるしながらあれこれして今日に至る。近著は「私説ミジンコ大全」CD「海」付(晶文社)。http://www.akira-sakata.com



中島吏英 <なかじま りえ> 
アーティスト。ロンドン在住。自作の電池モーターとファウンド・オブジェを組み合わせ、サイトスペシフィックに音を配置していくインスタレーション、パフォーマンスによって、サウンドアートとビジュアルアートの双方から注目されている。2013 年からデヴィッド・トゥープと「Sculpture」プロジェクトを共に手がけ、ピエール・ベルトとの「Dead Plants and Living Objects」プロジェクト、山本景子とのバンド「O YAMA O」、坂田明、 デヴィッド・カニンガムなど多くのミュージシャンとのコラボレーションを行う。





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