06/09 (土) 抜道の遭遇

2月に仙台でダンスの作品を創り上演に至るまで、山路さんと稽古やそれ以外の時間であれこれ話をしていました。存在の仕方の良し悪しは、人それぞれの言葉や良いものがあるので、なかなかその「良い」を共に楽しめるかどうかが作品作りでぶつかり悩むところです。ただ山路さんとのやりとりの中で、わたし自身は2月に踊らなかったですが、良いと思える共通のなにかを得たのは確かで、今回のドサ回り決行に至りました。どうなるか分からない、という未知が、わたしのカラダを関西にまで出向かせて踊らせてしまう。音遊びの会の皆さんとも初めましてでいきなりのセッションですが、これ以上にない互いを知れる時間となると思うと、夜も眠れないのです。(磯島未来)

仙台で磯島さんのステージに加わって制作をすすめるなかで、私はなにかと音遊びの会のことを話していました。それで興味を持ってもらえて、6月の関西行きの神戸では音遊びの会といっしょにやりたいと言ったら話が早くてうれしかったです。磯島さんとの制作のやりとりで実際にこう言われたわけではないのですが「あなたもこの抜道をつかってるんだね、いいよね、このみち~」と打ち明けられたように感じる瞬間がなんどもあって、この道をすき好んで使っているひとがいたのかと私はひそかに驚いていました。「私はこの道しか知らなくて、私にとってはメインストリートなんですよ」と、頭の中で架空の会話が始まった。実際そう言いたいけれど強く言いたいわけではなく、うまく伝えられる気がしなくてそのままになってますが、この感じも含めてすでに伝わっている気もしています。このすでに伝わっている感じは、音遊びの会のワークショップに参加するたびに感じていたものと似ていてなつかしくおもえて、また音遊びの会の話をしたくなるのでした。今回、音遊びの会と磯島さんが即興するところを設けたいとご協力をお願いしたら、音遊びの会から出演を希望された皆さんといっしょに即興できる機会をいただきました。ありがとうございます。私も久しぶりにいっしょにできるのでたのしみです。それぞれの道すがら、即興の本番を求めて開催します。多くの皆さまのご来場をお待ちしております。(山路智恵子)

出演:磯島未来・山路智恵子
青木しおり・江崎將史・金澤里紗・後藤佑太・鈴木勝・清造理英子・高山優大・富阪友里・中大路恵美子・永井崇文・平沢葉子・藤本優・みやけをしんいち・宮崎百々花・三好佑佳・吉見理治

出店:逆光

日時:2018年6月9日 (土) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR/ 山陽塩屋駅徒歩5分)
   神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:予約 2,000円 当日 2,500円
主催:山路智恵子×磯島未来
共催:塩屋音楽会

予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸

TEL : 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com
* ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい。
* こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
* 火曜日水曜日が休館日のため、メールの返信は木曜日から順になります。


磯島未来

八戸市出身。上京後、「黒沢美香&ダンサーズ」「ピンク」メンバーとして国内外で踊る。08年度文化庁在外研修員として渡独。帰国後「未来.Co」を立ち上げ、気ままに貪欲にダンスを追いかける他、出会ったことのない人たちとダンスする時間を楽しむ。仙台生活4年を経て、郷土芸能に惹かれ17年より岩手県大船渡市在住。

山路智恵子

2001年より仙台の音楽グループyumboにドラムで参加。日用品を用いた即興演奏やワークショップを行うこともある。トライアングルを叩きながら歌をうたうのも好き。2018年SOUP STAGE『ミクストジャーニー』(構成・演出・振付 磯島未来)で音楽を担当した。

青木しおり

『音遊びの会』でのキャリアは10年近く、去年は北海道、一昨年はイギリス、島根にも遠征。しおりちゃんの自由奔放で(実は既存の曲のアレンジであったりすることも含め)おちゃめな歌はとても楽しい。

江崎將史

音を伴う行為、作曲、 トランペット、身の周りの物。
近年はボールペンソロ、図鑑朗読、炭酸ソロ、トレイソロ、テントソロ、などの博物学的ソロシリーズを行っている。
アキビンオオケストラ主宰。他にpopo/HOSE/Black&Mountain/ 対極/ omm-pah/などの活動。グラタンカーニバルのサポートメンバー。 音遊びの会に所属。各地の海岸で採取の石を売る。 神戸在住。

金澤里紗

「音遊びの会」。自由度の高い演奏から何が飛び出すか分からないスリルとサスペンスに
ドキドキさせられるのは観客の方、彼女はその先を見据えて静かに微笑む。


©️佐伯慎亮

後藤佑太

とんちとジョン・ケージ、特撮とドラえもん。
禅宗の僧のような一挙手一投足が繊細な音空間を作り出す音遊びの会の匠。

鈴木勝

十代の終わりごろ、ギター独学と同時に自宅録音を開始。その後バンド活動等を経つつ、よりフリーな即興演奏や音そのものの「響き」などへも興味は拡大。2005年、結成当初の音遊びの会に参加。その他参加しているバンド/プロジェクトは、飯山ゆい(p)とのデュオ「さばく」、みやけをしんいち(ss)とのデュオ「melagukan(ムラグカン)」、江崎將史 主宰・至福のアキビン吹奏「アキビンオオケストラ」。

清造理英子

2014年より神戸に住む。音遊びの会に学生スタッフで参加してからたくさんのミュージシャンに出会い、あれよあれよと三田村管打団?ではトロンボーンを吹き、ペ・ド・グではトランペットを吹き、シオヤポッセではラップをし、幻のユニットワッセーでは歌ったり叩けないドラムを叩くなどしている。東京のバンド、KONCOSにもサポートで参加。


©️佐伯慎亮

高山優大

十年も前にあふりらんぽの2人に初めて音遊びの会のワークショップに参加してもらった後、オニから直筆の熱のこもった手紙をもらった、そこには「あの孤高のブルースマンのことは一生忘れへん」と記してあった。高山優大、孤高のブルースマン。


©️佐伯慎亮

富阪友里

R.K.S.リズムとキラースマイル。タイトなリズムと真剣な眼差しで刻む、
その節々から楽しさが溢れ、演奏からも笑顔が溢れる。

中大路恵美子

みんなと 行進するのが、大好きです

永井崇文

巨大即興家族バンドでもあり予定調和を許さない素晴らしき芸能集団『音遊びの会』のビートメーカーそして踊る指揮者。

藤本優

音遊びの会、最年長、トロンボーンで強烈なブロウを聴かす。
また彼の朗々とした歌唱には不覚にも涙してしまう。
毎日三食の詳細な食べたもの日記を付けている食いしん坊万歳。

みやけをしんいち

市井の人。時折ソプラノサックスとかを演奏。2000年より大原裕ブラスバンド”Live!Laugh!”にて公の場での演奏を始める。その後色々。現在はmelagukan(ムラグカンと読む)や自身の楽曲を複数のミュージシャンのサポート受けながら演奏させてもらう行楽猿(KOURAKUEN)での演奏が多い。あるメンバーで固定された行楽猿Yもでき、これではフェスに呼ばれるようになろうと思っている。他にアキビンオオケストラ、音遊びの会など。合奏の会主宰。

宮崎百々花

神戸が誇る予定調和を許さない大家族大即興バンド「音遊びの会」にてのキャリアは長い。
ハーモニカや打楽器の演奏を得意とする。その演奏は適度な持続音空間を構成し、ごま塩的。

三好佑佳 

それが踊りであろうと、ハーモニカ、ギター、太鼓の演奏であろうと指揮であろうと、気合いとアクションで観るものをくぎ付けにする『音遊びの会』の剣士。

吉見理治

『音遊びの会』でもっとも激しく、もっとも優しく、もっとも芸達者。巨匠かと思わせるフリーキーで音色への考察が印象的なトランペット演奏。ハードコア的歌唱は驚愕と爆笑をもって受け入れられるが本人は至って営業的にそのパフォーマンスをこなしてるフシがあるのが達人の証拠。

カレンダー, 塩屋音楽会|2018.06.09

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