08/26 (木) 荒木太郎監督映画「ジェットマン」「ジェットマン2」一挙上映

ジンダの音色と共に「ジェットマン」がやってくる
コロナ対策万全!!

怖くない、特撮がない、色がついていない、音がない、長くない、
怪獣特撮モノクロサウンド版サイレント(無声・弁士付き)
19分(ジェットマン)と27分(ジェットマン2)の映画です。

怖くないから小さいお子様も大丈夫、
特撮がないから年配者もついていける、
色がついていないから目にやさしい、
音がないから押しつけがましくない、
長くないからすぐ終わる、
小さいお子様の初めての映画体験に最適、
昔の映画ファンも納得の
怪獣特撮モノクロ・サウンド版サイレント(無声・弁士ぽん)映画です。

グッズ販売あり!
パンフレット1部 200円・絵葉書1部 100円

日時:2021年8月26日 (木)
   [1回目] open 10:00 start 10:30 (close 12:00)
   [2回目] open 14:00 start 14:30 (close 16:00)
会場:旧グッゲンハイム邸(JR/ 山陽塩屋駅徒歩5分)
   神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:大人 500円 こども 100円 幼児無料
主催:ぴんくりんく&多呂プロ
共催:塩屋音楽会

予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸

TEL : 078-220-3924 FAX:078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com

* ご予約送信の際に、件名を「チケット予約」としたうえ、
ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい。
* こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
* 火曜日水曜日が休館日のため、メールの返信は木曜日から順になります。


撮影監督:飯岡聖英
撮影助手:岡村浩代
現場監督:広瀬寛己
現場協力:ビッケ
音楽:安達ひでや
整音:小林徹哉

主題歌
作詞作曲:荒木太郎 
編曲演奏唄:安達ひでや 
唄:稲葉良子とジェットマン 
監督・脚本:荒木太郎  

出演:コポンチ・ミニコ・ポン・僕朕・たもつ・大久保千代太夫

※『鳥人戦隊ジェットマン』とは無関係です。

荒木太郎さんのこと  (森本アリ)
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みなさんは「ピンク映画」って観たことおありですか? 僕は20年ちょっと前に東梅田に「日活ロマンポルノ」の特集上映を観に行った時に、映画館のレジ横に置いてある100円のカセットテープに興味を持って
買い求めたことがきっかけで、一時期足繁くピンク映画を観に映画館に通っていました。

100円のカセットテープに白黒コピー用紙でジャケが作ってあり、たしか「野外エッチ〇〇・・・」なタイトルとイラストがあり、歌:野上正義、監督:荒木太郎と書かれていました。

関西の映画好きは、映画館に置いてあるB5サイズのピンク色のフリーペーパー「ぴんくりんく」を一度は手に取られた方も多いのではと思うのですが、このピンク映画情報のフリーペーパーは今でも太田耕耘キさんが発行し、もう20年以上続けられています。

面白いのは、ピンク映画の斜陽と共に、このフリーペーパーで行なっていたピンク映画年間ベストテンは、映画館まで映画を観に行ってくれる人の少なさを見越し、この数年はベストタイトルを競うものになっています。映画の内容ではなく、優れた映画の題名を競うんです。ピンク映画のタイトル、本当に面白いです。卑猥な言葉と卑猥な言葉を掛け合わせていかに最強に卑猥にするか。でも実は、ピンク映画は驚くほどに純愛映画が多かったりします。

そのとても面白かった1本の100円のカセットテープからぴんくりんくの情報を頼りに、神戸のCINEMA KOBE(当時は新劇会館)のエッチなポスターが貼られてる側に入ってみました。(シネマ神戸に名前を変えた今でも、2スクリーンでアクション2本立てとピンク3本立てを併映しています)

そして、驚いたことに荒木太郎の映画はとても映画的な映画でした。ピンク映画の制約のため絡み部分は長めに、そして唐突にあったりもしますが、ドラマもしっかりあり、8mm映画を制作したりベルギーの映画博物館で無声映画を観ていた僕にはとても懐かしいテクスチャーの映画でした。

これは、男が観てるだけではもったいない、とピンク映画を妻と観に行くようになり、三田村管打団の女子たち4-5人を連れて行ったこともあります。その頃は、ぴんくりんく太田くんが新劇会館の映写技師ともぎりもしていたり(荒木太郎監督映画は、白黒コピー手製パンフレットを、これまた100円で販売しており、それを買い求めると自然に話すようになり知り合いに発展します)、女性にもピンク映画を啓蒙すべく、女性はいつでも1000円、劇場最後列は女性専用シートなど、いろんな努力をしていました。なので、彼女らもストレスなくピンク映画を楽しみ、荒木太郎ファンは実は多い。

また、ベルギー映画のロケハンで監督と2人で日本国内を小旅行をしていた時にピンク映画を紹介したら、フィルム撮影が無くなりかけているこの時代に16mmフィルムで撮影されていること、古き良きプログラムピクチャー的世界が継続していること、何よりその裸とエロを売りにしている見た目とは裏腹の細やかなクオリティーに、心から感動していました。

神戸映画資料館、元町映画館でもピンク映画の特集上映が度々行われていることでご存知の方も多いと思いますが、ピンクとポルノは全然違います。

で、いろいろあり、荒木太郎監督は所属していたOP映画(大蔵映画)を干され、仕事がなくなり(気になる方は監督が訴訟を起こされているので検索してみてください)、なんと、子ども2人と奥さんと4人で怪獣特撮モノクロ・サウンド版サイレント映画を撮っているのです。「ジェットマン1」「ジェットマン2」

僕は去年の今ごろ神戸映画資料館で行われた「荒木太郎応援上映会」で、幼児と小学生を連れた監督家族同伴状態のガヤガヤした上映会を楽しみました。荒木太郎監督の映画には度々、映画内映画としてファンタジックでノスタルジックな心象映像が挿入され、それが好きでした。

みなさま、家族でダンボールで作った特撮映画をぜひぜひお楽しみください

カレンダー, 塩屋音楽会|2021.08.26

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