12/04 (日) 民映研 x 塩屋「姫田忠義ドキュメンタリー映画」上映会 vol.1

「私たちが生を受けた日本列島に生きる 庶民の生活と生活文化を記録する」
姫田忠義|民族文化映像研究所|ドキュメンタリー映画上映会

【 上映作品 】
山人の丸木舟|1983|32min
竹縄のさと|1979|36min
まちゃん ( 待網漁 ) 与論島|1988|12min

【 トークゲスト 】上映後にアフタートークを行います。
相良育弥([くさかんむり] 茅葺き職人)
姫田蘭(民族文化映像研究所)

日時:2016年12月4日 (日) open 18:00 / start 18:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
   〒655-0872 神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:一般 1,500円 小・中・高校生 500円 大学生・シニア 1,000円【全員おやつ付】
主催:NPO法人ヒューマン・ビジョンの会 / 塩屋音楽会

予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸

TEL : 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com
* ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい。
こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。


山人の丸木舟|1983|32min|
新潟県と山形県の県境にある朝日山地。広大なブナ林が拡がるなかに、朝日村奥三面の集落がある。集落の前は三面川である。多様な山村生活のなかで、舟は生活の重要な部分として不可欠のものだった。そのための舟は丸木舟で、村の共有物であり、村人が交替で作ったものである。

竹縄のさと|1979|36min|
東秩父村は秩父山地の東側にある集落で、昭和20年代まで盛んに竹縄が作られていた。その経験者、関根ヒロさんと若林チョウさんを中心に、萩平の人々によって行われた竹縄作りと、その多様な利用法の記録である。

まちゃん(待網漁)与論島|1988|12min|
この映像にはナレーションが無い。豊かな海の幸、自然を感じとるにはナレーションはかえって邪魔と考えたからである。また、島歌が3つ入る。イキントウ節は与論古来の歌で、いまでも盛んに歌われている与論の代表的民謡である。イキントウ節のうちアジンチェというのは、この島の英雄の名で、島の草わけである。

姫田忠義(ひめだ ただよし) 記録映像作家・映像民俗学者

1928年(昭和3年)兵庫県神戸市生まれ。旧制・神戸高商卒。
1954年、民俗学者の故・宮本常一氏と出会い、その影響を受けて日本全国を歩き始める。
1950年代後半より、映像を手段とする記録作業を開始。
1976年、民族文化映像研究所を設立し、昨年2012年まで所長を務める。
2011年、開校と同時に日本映画大学・特任教授に就任。「民俗学」を担当する。
2013年7月29日午後9時55分 横浜市の病院にて「慢性閉塞性肺疾患」のため死去。84歳。7月31日家族のみにて火葬葬を執り行う。

庶民の生活と生活文化を、映像による手段を使い記録作業を50年以上にわたり続ける。
≪「基層文化」=大自然に依拠しつつ暮らす、人間の精神文化≫をテーマに、
120本を超える映画作品を発表。代表作に「アイヌの結婚式」「イヨマンテ」、「越後奥三面 ~山に生かされた日々」(1986年シカゴ国際映画祭ドキュメンタリー部門銀賞)。

1989年 フランス政府より芸術文化勲章オフィシエ叙勲


姫田蘭 ひめだらん

1965年東京・新宿生まれ。物心つく以前より父・姫田忠義の記録作業の地へ連れまわされる。1976年民族文化映像研究所(略称・民映研)の創立時より何くれとなく出入りをする。運転免許取得後は主に運転手として撮影の現場に通う。また生業の音楽製作で民映研作品、TV番組などの音楽を担当。2000年以降、映像製作に乗り出し、2012年まで株式会社民族文化映像研究所取締役として裏方を務める。2015年一般社団法人民族文化映像研究所に理事として復帰。現在は主にクラシック音楽、演劇などの舞台収録を生業とし、スチール・ムービーの撮影を行っている。日本映画大学非常勤講師、「映像のまち・かわさき」推進フォーラム理事。

相良育弥 さがらいくや

1980年生まれ。淡河かやぶき屋根保存会くさかんむり代表。茅葺き職人。
宮澤賢治に憧れて大地に生きる百姓を志すも、減反で米がつくれず「三姓」止まりに。そんな時に出会った茅葺きの親方に言われた「茅葺き屋根は百姓の業でできている」との言葉で弟子入り。しばし土から離れ、空に近いところで百姓の住まう業を学び、修行を終え 2011年に独立。現在はふるさとの神戸市北区淡河町を拠点に、民家から文化財まで幅広く手掛け、 積極的にワークショップも行う。空と大地、農村と都市、日本と海外、昔と今、職人と百姓のあいだを草で遊びながら、茅葺きを今にフィットさせてゆく活動を展開中。平成27年度神戸市文化奨励賞受賞。

カレンダー, 塩屋音楽会|2016.12.04

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