4/25 (木) グ音楽講座65「ASA-CHANGを聴く」
ASA-CHANGという打楽器奏者がいます。打楽器奏者としては紅白歌合戦でMISIAのバックで演奏をしていたりします。テレビと言えばNHK Eテレの「ムジカピッコリーノ」という音楽教育番組にポン・ジョルノという役名でレギュラー出演していたりして、顔馴染みの方はいるかもしれない。音楽ファンにとっては「ASA-CHANG & 巡礼」。メンバーが入れ替わりながらも孤高の音楽、実験的でいてポップネスを衝くその音楽性は、イギリスWIRE誌の2002年ベスト・アルバムに“JUNRAY SONG CHANG”が選出されるなど世界で愛されている。
ASA-CHANG=朝倉弘一は東京スカパラダイスオーケストラの創始者でありバンマスです(1985年結成)。実は、小泉今日子などのヘアメイクアップアーチストを本業としていた朝倉さんが、メンバーを募って結成したのだ。3枚のアルバムの発表後「自身がこのバンドで演奏したかった音楽はすべてやった」として93年に脱退している。
旧グッゲンハイム邸との関わりも深い。インドネシアの大衆音楽ダンドゥットゥに使われる太鼓をアレンジしてASA-CHANGが開発した「タブラボンゴ」のワークショップを2度に渡って行っており、その1回目は、準備からワークショップ終了まで5日間の滞在となったため、その後もライブもなしにひょっこり現れては、「あら汁作っておきました〜召し上がれ」という素晴らしいアクションの人なのだ。
知れば知るほど??が増えるこの経歴。ASA-CHANGは、実は、巡礼ではスカパラ時代なども含めた過去のセルフリメイクにも意欲的で、自らの軌跡を辿りながら進化しています。ポップやおしゃれなフィールドで語られがちだけど、広い視野をもった民俗音楽や土着なセンス、さらに電子音楽や前衛音楽をも飲み込んでいたりする。 それらをいっちょまとめて聴いてみようではないか!?
ナビゲーター:
森本アリ(三田村管打団?)
稲田誠(棚レコード)
山本信記(モダンDJ特選集)
food:
六甲山系ピカソ
日時:2019年4月25日 (木) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:無料(予約不要)
主催:森本アリ
共催:塩屋音楽会
問い合わせ:旧グッゲンハイム邸
TEL : 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com
稲田誠 Inada Makoto
明石在住のコントラバス奏者。棚レコード代表。PAAP、Brazilという自己のバンドやAurora(川端稔sax,vo/青野忠彦ds)、千野秀一pエレクトリックトリオ(楯川陽二郎ds)、水谷康久saxトリオ(半野田拓g,key)、真夜中ミュージック(三沢洋紀g,vo/中尾勘二sax/植野隆司g/山本達久ds)、DODDODO+稲田誠、等のユニットでベースを弾き、ときどき歌う。ゑでぃまぁこん、TEASI、Gofish、泊、のうしんとうのレコーディングエンジニア担当。http://www.rose.sannet.ne.jp/tana/
山本信記
trumpet,synth 大原裕のブラスバンド「LIVE! LAUGH!」、スカバンド「Hi-Kings」に参加(Hi-Kingsでは、1999年にRico Rodriguezのtour bandをつとめる)。現在、江崎將史(trumpet)と喜多村朋太(organ)とのチェンバースカバンド「popo」や、武村篤彦(泊)との御幸楽DJユニット「モダンDJ特選集」などで活動。
森本アリ
神戸、塩屋の海辺の洋館「旧グッゲンハイム邸」管理人。「塩屋音楽会」企画/運営。技術のないことを武器に音楽の敷居を下げ続ける音楽家。「三田村管打団?」「口八丁」「ペ・ド・グ」「カメアリ・エレクトリック」「もだえ」「音遊びの会」やソロで活動。映画「繕い裁つ人」に神父役にて米粒ほどの出演。