09/19 (木) 民映研×塩屋 vol.14 ドキュメンタリー映画上映会『薩摩の水からくり』『湯ー山形県大蔵村肘折温泉郷』



「私たちが生を受けた日本列島に生きる 庶民の生活と生活文化を記録する」
姫田忠義|民族文化映像研究所|ドキュメンタリー映画上映会


【 上映作品 】

民映研作品 no.82『薩摩の水からくり』
民映研作品 no.83『湯ー山形県大蔵村肘折温泉郷』

水と湯にまつわる記録映像二本

日時:2019年9月19日 (木) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
   神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:一般 1,500円 大学生・シニア 1,000円 小・中・高校生 500円【おやつ付き】
主催:NPO法人ヒューマン・ビジョンの会 / 塩屋音楽会

予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸
TEL : 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com

* ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい。
* こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
* 火曜日水曜日が休館日のため、メールの返信は木曜日から順になります。




『薩摩の水からくり』民映研作品 no.82
(1990|30min.|鹿児島県川辺郡知覧町/加世田市)


薩摩半島の中央部に位置する知覧町豊玉神社では7月9日、西部の加世田市竹田神社では7月23日の夏まつりに、水からくりが行われる。水からくりは大小の人形を水車の力によって動かす仕掛けである。

知覧大工の名で知られる知覧の水からくりには、精緻な工夫がある。人形は小型だが、頭と胴は桐の木で作り、胴や手足には浄瑠璃人形に似たからくりがある。舞台にも複雑な仕掛け(動力伝達装置)がある。この仕掛けはすべて、ひとつの水車の回転がベルトや歯車、滑車に伝えられることによって動く。加世田の水からくりは素朴である。神社前の水路に水車をとりつけ、その上に舞台を作る。水車の心棒の回転を歯車で垂直軸の回転に変え、舞台に突き出た垂直軸上部にトンボとよぶ台をとりつけ、そのトンボに人形を装着する。

鹿児島県の他の地方では、夏まつりには太鼓踊りや舞台の手踊りが行われるが、ここでは水からくりを楽しみ、大事に伝えてきた。

『湯ー山形県大蔵村肘折温泉郷』
no.83 (1991|31min.|山形県最上郡大蔵村肘折)


北は最上川に面し、南は月山、葉山に抱かれて大蔵村はある。火山であった葉山の山すそには、いたるところに温泉が湧く。その一つ、肘折温泉郷は、最上川にそそぐ銅山川のほとりにある。肘折温泉が発見されたのは、西暦807年と伝えられる。山の中腹にある地蔵堂には、肘折の名の由来ともなった伝説の主、地蔵菩薩が祀られる。ここは歴史の古い湯治場で、月山や葉山への登山口として栄えてきた。

温泉郷には近郷近在、また遠い町方からも、湯治にやってくる。湯治客は自炊しながら、何日もゆっくりと湯につかる。そこにはなじみの宿の主人や客同士のくつろいだつきあいがあり、宿もまた、なじみの客を心待ちにする。

夜明け前、肘折名物の朝市がたつ。葉山の山すその集落の人たちが、葉山の山の幸を並べる。湯治客たちは、自炊のための材料を求める。土地の人々とのやりとりも楽しみのひとつである。朝市から帰って、ひと風呂あびて、朝御飯のしたくをする。好きなときに好きなだけ湯に入り、親しい者同士一緒に御飯をいただく。体も心もゆっくりと休める。湯治の醍醐味である。




姫田忠義(ひめだ ただよし) 記録映像作家・映像民俗学者

1928年(昭和3年)兵庫県神戸市生まれ。旧制・神戸高商卒。
1954年、民俗学者の故・宮本常一氏と出会い、その影響を受けて日本全国を歩き始める。
1950年代後半より、映像を手段とする記録作業を開始。
1976年、民族文化映像研究所を設立し、2012年まで所長を務める。
2011年、開校と同時に日本映画大学・特任教授に就任。「民俗学」を担当する。
2013年7月29日午後9時55分 横浜市の病院にて「慢性閉塞性肺疾患」のため死去。84歳。7月31日家族のみにて火葬葬を執り行う。

庶民の生活と生活文化を、映像による手段を使い記録作業を50年以上にわたり続ける。
≪「基層文化」=大自然に依拠しつつ暮らす、人間の精神文化≫をテーマに、
120本を超える映画作品を発表。代表作に「アイヌの結婚式」「イヨマンテ」、「越後奥三面 ~山に生かされた日々」(1986年シカゴ国際映画祭ドキュメンタリー部門銀賞)。

1989年 フランス政府より芸術文化勲章オフィシエ叙勲







使用されている画像すべて©民族文化映像研究所

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