07/02 (日) まちと公園2023 – どうなる!? SIO9(シオキュー) 塩屋町9丁目市住跡地のこれからを考える
塩屋は海と山に挟まれた谷間に、屋根と屋根が肩を寄せ合うように住宅が建ち並び、ほとんど斜面地によって形成されている町です。平らな場所が少なく、こどもの遊び場にも大人の溜まり場にも乏しい。その分、山や海という大自然に恵まれ、それ自体がこどもにも大人にも大きな遊び場になっています。
そんな塩屋に神戸市が所有する「塩屋町9丁目市営住宅跡地」という1ヘクタールの広大な空き地があります。この空き地は、市営住宅がなくなって40年近く、フェンスで囲まれてきました。4年前に神戸市から有効活用の提案があり、塩屋まちづくり推進会が神戸市と協定を結んで、約4分の1≒2500㎡の土地を管理することになりました。以来、月1~2回、ボランティアが集まってこの場所をよりよくするための作業が継続して行われるようになりました。活動はおもに草刈り。合間にデッキや花壇、階段や小径を作ったり、ピクニックやワークショップが行われることもありました。
とはいえ、春から夏にかけての雑草が生い茂るスピードに疲れた2020年10月、旧グッゲンハイム邸にて「まちと公園」というトークイベントを開催しました。「塩屋町9丁目市営住宅跡地」の活用の未来展望を軸にしたこのイベントには「町の声」として、草刈り参加者から様々な提案がなされました。そのイベント後に、神戸のワイン専門家・宮本健司さんが、雨の少ない、日当たりのいい斜面地はブドウの栽培に適しているように思うのでブドウを植えてみませんか? と提案され、それが大勢の参加者の心に響き、ブドウの栽培に取りかかることになりました。
2021年度に兵庫県のまちなみ緑化事業の補助金を得て、ブドウとその他の樹木、あわせて150本の植栽を増やすことができ、また、杭を打ち、ワイヤーを張ってブドウ畑が整備されました。
2022年には神戸市による「塩屋町9丁目市営住宅跡地活用実証事業」の公募が行われ、双日株式会社が事業者として選定され、スカイカルティベーションの企画により、草木や竹を利用した遊具作り、ワインアカデミー、ウッドデッキの制作など、様々なワークショップが行われました。年度終わりに開催されたマルシェ「塩九青空市」には、予想をはるかに上回る1200名あまりの集客があり、学校行事以外でこれほどの人が塩屋に集うことは今までになく、老若男女あらゆる人が集う豊かな催しとなりました。活動の便宜上、SIO9(シオキュー)と呼ばれるようになったこの場所に「塩九青空市」で初めて訪れた方々は大きな可能性を感じられたことと思います。しかし、実は行政の所有する土地であるがゆえに、この場所の利活用には様々な制約があります。それらは、この土地を守るものである一方、次の展開を阻むものにもなっています。
行政というのは杓子定規で……、と言われがちな中において、様々な試みや柔軟な対応があります。中でも神戸市は、行政主体の試みに画期的なものが多い自治体であるといわれます。住民と行政、まちの声を交差させ方向を探る、SIO9のこれからを考えるトークイベント「まちと公園」を再び開催します。
出演:
□ 町の声 #1
【SIO9にて作業に勤しむみなさん】
・岡本昌子(SIO9ワークショップ部長)
・サラ・デュルト(塩屋まちづくり推進会)
・澤井まり(シオヤコレクション)
・関野阿希子(SIO9建築部長)
・半田まり(SIO9園芸部長)
・久富央治(塩屋ふれあいまちづくり協議会)
・川瀬葉月(すまいるネット)
・岩出郁美(建設局道路計画課)
□ 町の声 #2
【SIO9の活動を助けてくださるみなさん】
・神田拓也(双日株式会社)
・高橋渓(スカイカルティベーション)
・宮本健司(ワイン専門家)
□ 町の声 #3
【SIO9へのアイデアとアドバイス】
・加藤哲史(建築住宅局住宅整備課)
・本田亙(建設局公園部計画課)
・増田匡(神戸市地域協働局)
・山田隆大(北区地域協働課)
・和淵大(建築住宅局政策課)
□ 町の声 #4
参加者を交えての大討論会
日時:2023年7月2日(日) open 13:30 start 14:00 (終演予定 17:00)
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:500円
主催:塩屋まちづくり推進会×シオヤプロジェクト
共催:塩屋音楽会
令和5年度 神戸市・まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業
予約・お問い合わせ:塩屋百景事務局
TEL:078-220-3924 E-mail:info@shiopro.net
※前日までにご予約ください。
※ご参加日、お名前、電話番号、参加人数をご連絡ください。
メールの場合はこちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。