10/20 (月) Brunhild Ferrari Solo Concert 2014
クリストフ・ヒーマンの病気欠場を受け、ブリュンヒルド・フェラーリが今、静かに怪気炎を上げる!
ジョン・ケージらと並ぶ20世紀現代音楽の偉才、リュック・フェラーリと共にフランス現代音楽シーンのすべてを知り尽くし、彼の没後は積極的にみずみずしい自作を発表している作曲家ブリュンヒルド・フェラーリ。世界初演となる最新作を手に今、一人旧グッゲンハイム邸の舞台に降り立つ……。
当初共演予定のクリストフの急病によりプログラムを再構築、より高純度、高密度でお送りするニュー・プログラムは日本初演となる” Le piano englouti | the shenken piano” はもとより、クリストフから託された”Stürmische Ruhe ”も堂々演奏!さらに一曲、秋の海風にぴったりな” Tranquilles Impatiences”もプログラム入りです。
図らずしも、なんと今回の舞台が日本初の彼女のソロ・コンサートとなってしまうこともあり、クリストフの分まで楽しんでいただこうと、既に気合いが入りまくりです。
ブリュンヒルドと共演したフランスのインプロ音楽集団GOLも名指しで「あの場所で演奏してみたい」と言わしめた旧グッゲンハイム邸での初コンサート。そんな彼女のソロ・コンサートは今回、日本では関西はおろか、東京でも見れません!ここ、グ邸だけです!
もちろん、若き日のリュック・フェラーリがミュージック・コンクレートの創始者、ピエール・シェフェールの協力を得てフランス国営放送の肝入りで撮影されたもののお蔵入りとなり、さらに半世紀近くも行方不明となっていた幻の映像作品「スポンタネ4」も日本語字幕付きで上映します。パルメジャー二やブリュンヒルドら、「アマチュア演奏者」側に振り分けられた出演者の「フレンチな仕草」は必見! 監督は「大いなるリハーサル」でリュック・フェラーリと共同制作をつとめたジェラール・パトリス。
ぜひともこの機会に、みなさまのご来場をお待ちしております!!
日時:2014年10月20日 (月) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
〒655-0872 神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:予約・当日共に 2,500円 / プレスク・リヤン協会会員 1,500円
主催:プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)
共催:塩屋音楽会
予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸
TEL : 078-220-3924 FAX : 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com
* ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、お名前、電話番号、枚数を明記下さい。
こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
(新プログラム)
• Screening of Spontané IV (1962)
Improvisations on orchestral scheme from Luc Ferrari
filmed by Gérard Patris(15’)
• Le piano englouti the sunken piano (2012) – 17’50
from Brunhild Ferrari
• Extérieur Jour (2014) – 10’17
from Brunhild Ferrari
- intermission (15 minutes) –
• Stürmische Ruhe stormy tranquility – electroacoustic (2014) – 29’05
from Brunhild Ferrari and Christoph Heeman
• Tranquilles Impatiences Quiet Impatiences (2010) — 20’26
『スポンタネ4』(日本初公開)
1962年/フランス/15分 監督:ジェラール・パトリス 日本語字幕付 制作:R.T.F
ミュージック・コンクレートの祖、ピエール・シェフェールが協力し、フランス国立放送で撮影された作品。長らく所在不明だったが、一昨年発見された。フェラーリの楽譜を演奏するために集められたプロの管弦楽団とアマチュア奏者たち、そしてそれを統御しようと苦心する2人の指揮者それぞれの「かけひき」が楽しい短編。パルメジャーニやリュック・フェラーリら、若き日のフランス現代音楽の立役者の姿がまぶしい。
ブリュンヒルド・フェラーリ
ドイツ・アーヘン出身。アーヘンを訪れたリュック・フェラーリと出会いパリにて結婚。フランス国営放送でピエール・シェフェールらと共に働いた後、通訳、翻訳者として活動する。フェラーリの作品に欠かせない「声」として、数々のヘールシュピール(ラジオ・ドラマ音響)作品に出演し、また彼の唯一の秘書、共同作業者としてラジオ番組や映画などをドイツ、アメリカ等で制作。”La Muse en Circuit”(「回路の詩神」協会 )の設立当初からのメンバーであり、2005年にリュックが没した後には、彼の遺した膨大なアーカイブの整理および管理を行い、後進の芸術家を支援するための「プレスク・リヤン協会」を設立する。近年は積極的に自身の作品を発表、演奏し、これまでにリリースされた作品には単体作品としては”Tranquilles Impatiences”(レコード)、他にフランスの即興楽団GOLとの共同作品”Exercices D’Improvisation”、今年リリースされた”Tautologos 3″があり、また 昨年リュック・フェラーリとの文字通り「協同作品」となる”Programme Commun”、”Contes Sentimentaux”が発売された。海外での講演の他に、日本では一昨年東京芸術大学、武蔵野美術大学でヘールシュピールと映像インスタレーションについての特別講義を行い、また昨年茅野市で開催された「音風景の可能性」では新作「Extérieur Jour」を発表した。